実はすごい、ラジオ体操の効果
夏休みが始まりましたね。
夏休みと言えば、朝6時30分からのラジオ体操!
私が子供の頃は、ラジオ体操カードにスタンプがたまっていくのが楽しみで参加していました。
最近は、朝からラジオ体操をする地域が少なくなっているようですが、ラジオ体操の健康効果は見直されてきています。
ラジオ体操の歴史
ラジオ体操は、1928年に国民の体力向上と健康の保持や増進を目的として「国民保健体操」という名称で制作されました。
NHKラジオで放送されたため、「ラジオ体操」と呼ばれるようになりました。
現在のラジオ体操第1は1951年に制作され、翌年には職場向けとしてラジオ体操第2が制作されました。
科学的に証明されている健康効果
ラジオ体操を継続的に実践している人たちを対象にした全国規模の調査・研究の結果、体内年齢(基礎代謝量や筋肉量から算出する)や、血管年齢、肺年齢(呼吸機能)、骨密度、体力年齢(歩行能力、柔軟性、筋力などから総合的に算出)など、健康状態を示す数値が良好であることが明らかになりました。
「ラジオ体操第1」13種の動きのポイント(NHKのサイトから引用)
①のびの運動
腕をよくのばしてゆっくり高くあげ、背すじをのばします。
②腕を振ってあしをまげのばす運動
腕の振りにあわせてあしの屈伸とかかとのあげおろしをじゅうぶんに行い、あしの関節や筋肉を和らげるようにします。
③腕をまわす運動
ひじをよくのばし、肩を中心に大きく円を描くように腕を回します。肩を柔らかくしましょう。
④胸をそらす運動
腕を斜め上にあげた時には、指先をのばして手の平を返して後ろに引きます。腹を出さないように注意して、胸をそらせます。
⑤からだを横にまげる運動
開脚姿勢をしっかりとり、腰を動かさないようにして、腕を早めに振りあげ、背骨の上部を真横にまげます。背骨と胸の横を柔らかくします。
⑥からだを前後にまげる運動
上体の力をぬき、その重みで弾みをつけて、深く前にまげます。
後ろは両手で腰を押すようにして、ゆっくりとそらせます。
背中と腹の筋肉をのばし、あわせて背骨の前後への柔軟性を図ります。
⑦からだをねじる運動
からだが前後左右にぐらつかないように開脚姿勢をとり、腕の振りを利用してからだをねじります。
顔も後ろへ向けて首もよくねじってください。背骨の圧迫をとりのぞきます。
⑧腕を上下にのばす運動
腕をまげた時はわきを締め、上にのばした時は肩幅で指先までのばし、かかとを高くあげます。全体に力強くきびきびと行います。
⑨からだを斜め下にまげ、胸をそらす運動
斜め下にまげる時はあし先に両手をつけるようにします。ひざがゆるみやすいのでしっかりとのばして行います。腰の柔軟性を高めます。
⑩からだをまわす運動
腕の振りまわしをよく使い、上体を特に横から後ろに大きく回します。背筋と腹筋をのばし、腰の柔軟性を高めます。
⑪両あしでとぶ運動
初めは軽く、開閉とびは大きく、息がはずむくらい活発にとびます。呼吸器官・循環機能の働きを高めます。
⑫腕を振ってあしをまげのばす運動
腕の振りをのびのびと行い、呼吸を整えるように行ってください。
⑬深呼吸の運動
腕は指先までよくのばし、前から上まであげて胸を大きく広げ呼吸を調整します
正しい動きで、さらに効果を高めましょう!
ラジオ体操は朝がいいの?
朝・・・一般的に、目覚めてから3時間経たないと脳は完全に目覚めないと言われています。しかし、起床後に運動すると血流が良くなり、目覚めてから3時間後とほぼ同じ状態にしてくれます。ただし、激しい運動は避けましょう。
昼〜夕方(特に16〜18時)・・・この時間帯は活動中のため体温が高く、カロリーを消費しやすくなっています。
夜・・・寝る2時間前に、ストレッチなど体をほぐすような体操は、寝付きを良くする効果があります。体操→入浴の順がおすすめ。
たった3分ちょっとのラジオ体操ですが、速いペースでウォーキングをしたときと同じくらいのカロリーを消費できます。
ラジオ体操の動画やアプリもあるので、気軽にあなたの生活にラジオ体操を取り入れてみませんか?