“笑い”がもたらす健康効果

僕たちは様々な感情を持っています。

喜びに怒り、悲しみ、恐れなど・・・。
そして、僕たち人間は、その感情をいろんな方法で表現することができます。

笑い

例えば、「笑い😀」。

笑いは、喜びや楽しさや嬉しさ、おかしさなどを感情表現する行動の一つですが、感情表現の中ではとても特殊です。

哲学者のアリストテレスが「人は笑う動物である」と言っているように、人間のように顔の表情を変えて笑う動物は他には見当たりません。

そんな人間にとって当たり前の感情表現ですが、笑いがもたらす健康効果は実はたくさんあるんです。

まず、人が笑うと免疫力が上がります。

僕たちが笑うと、免疫のコントロール機能を司っている間脳に興奮が伝わり、情報伝達物質が活発に生産されます。

そしてその物質は、血液やリンパ液を通じて身体中に流れ出し、癌細胞やウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治してくれるナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化します。

他にも脳の働きを活性化させたり、血行促進や自律神経のバランスを整える、筋力をアップする、幸福感と鎮痛作用をもたらすなど、笑いのプラス効果はたくさんあります。

そして、笑いの元になる喜びや楽しさ、嬉しさ、おかしさ以外の感情も、身体の健康にいろんな影響があることがわかっています。

怒り

怒り😠の感情は心拍数と血圧を上昇させ、頭痛や腰痛といった「痛み」を増幅させてしまう作用があります。

また、体の中のアドレナリンが高まり、何度も何度も私たちにそれを追体験させます。

さらに、心臓に大きな負担をかけるため、心筋梗塞といった命に関わる病気を引き起こすことがあります。

悲しみ

悲しみ😢の感情は肺に影響を与えます。

なので息苦しさ、息切れを起こすんですね。

それらがさらに進むと、全身に影響が出始め、倦怠感、憔悴、そして抑うつ症状を引き起こします。

悲しみを受け入れるのに大変時間がかかるのは、こういった理由からです。

恐れ

恐れ😖の感情は胃と深い関係があり、胃の開口部に影響を及ぼします。

例えば、仕事と家事をうまく両立できるだろうかとか、子供たちは学校でうまくやっているのだろうかと悩むと胃が痛くなるのは、これが原因です。

胃だけでなく腎臓にも影響を与えると言われています。受け入れられない恐れは肝臓や腎臓に移り、これらの臓器にダメージを与えます。

やっぱり嬉しいとか楽しい、面白いといった感情をできるだけ持った方が、健康に良いのは間違いなさそうですね。

“笑い”よりももっと健康にいい感情

ただ、笑うことよりももっと健康に良い効果をもたらす感情表現があります。

それは、”泣く😭”ことです。

涙を流すと、緊張や興奮を促す交感神経が優位な状態から、リラックスなどを促す副交感神経が優位な状態になります。

また、アメリカのウィリアム・H・フレイ博士が1985年に行った『涙の研究』では、感動して流した涙からは、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)という成分が検出されたそうです。

このACTHは、ストレスを感じたときに体内に分泌されるホルモンのこと。つまり、泣くことによって、ストレスの元になるホルモンが体の外に排出されたということになり、「泣くことでストレスが軽減される」と結論づけられるそうです。

また、涙は「美」にも大きく関わってきます。

まず、ストレスを溜めるということは、肌に悪い影響を与えることになります。

ストレスは精神的な疲労に加え、肌内部にも活性酸素を発生させてしまうため、シミや吹き出物を引き起こす原因になります。

また、涙を我慢して涙腺が詰まると、顔のむくみの原因にもなります。

精神的にも肉体的にも涙を流すことは、健康にとって大切な行為なんですね。

映画で健康に?

今年は、映画「鬼滅の刃」が記録的に大ヒットしましたね。

僕も見ましたが、感動して泣いてしまいました。

僕たちが笑ったり感動の涙を流したりするのに効果的なのがエンタメです。特に健康のことを考えると映画がおすすめ。

それもスマホやテレビではなく映画館で見るとより効果的との研究結果も出ています。

アメリカでは、「フィルムセラピー」という映画を利用する治療法もあるくらいです。

映画を映画館で見ると最大心拍数の45〜80%の健康な心拍数になります。この脈拍は、早歩きやガーデニングなど、軽い有酸素運動と同じ程度だそうです。

また、ストーリーを追うことで脳が活性化し、集中力も鍛えられます。

そして、大勢で同時に泣いたり笑ったり、恐れたり共感したりといった感情を発散できる非日常的な体験が、ストレス解消につながり、気分が前向きになるそうです。

こんな時だからこそエンターテイメント!

最近は、コロナ関連の暗いニュースばかりが目立ち、悲しさや恐怖のような負の感情を抱きがちです。

でも、それでも僕たちはいつか必ず元の生活に戻れる日が来ると信じるしかありません。

いつになるかはわかりませんが、日常が戻るその日まで、感染対策をしっかりしながら、できる範囲で映画やその他のエンタメを楽しむなどして、プラスの感情を表に出すようにしましょう。

こんな時だからこそ、お腹の底から笑い、感動して号泣するようなエンタメが望まれているような気がしています。

ちなみに、最初の方で怒りや恐れは体に良くないと書きましたが、ホラー映画によるそれらの感情は、不安感、絶望感、悲しみを和らげ、鑑賞者は満足感を感じることができるらしいですよ。

とはいえ、僕はホラー映画は苦手で見られませんが💦。 

くるみ便りより

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竹村 勝樹

くるみ薬局の薬剤師。昭和49年7月18日生まれ。蟹座のA型。奈良県出身ですが、今は山口県光市で妻と子供3人と猫2匹に囲まれながら暮らしています。趣味は読書と読書で得た知識をもとにアイデアを考えること。薬局らしくない薬局をモットーにこれからも地域の皆様に愛される薬局を目指して頑張ります。