夏こそ湯船につかりましょう!夏の入浴メリット
〜7月26日は「夏風呂の日」〜
シャワーだけで済ませることが多い夏のお風呂。
湯船につかると、かえって汗をかくから…、
夏は身体を温める必要がないから…、
と敬遠しがちですが、
夏の不調の改善・予防に、夏ならではの入浴法を活用しましょう。
夏の不調の原因
夏バテとは…
私たちの身体は自律神経の働きによって、暑さを感じると汗をかいたり、血管を広げたりして熱を逃がし、体温を一定に保っています。
しかし、夏の室内外の温度差を繰り返し感じたり、冷房の効きすぎた部屋に長時間いると、自律神経の働きが乱れてしまいます。
自律神経は体温調節だけでなく、身体の様々な機能を調節していて、その働きが乱れると「身体がだるい」「食欲がない」などの夏バテの症状を引き起こすのです。
夏バテの対処法には様々なものがありますが、その中で今回おすすめするのは入浴です。
入浴が体にもたらす作用
温熱作用
お湯の熱で体温が上がると、血管が広がって血行が良くなります。
それにより新陳代謝が高まって、体内の老廃物や疲労物質が取り除かれます。
水圧作用
湯船につかると身体に水圧がかかり、皮膚の下の血管などにも圧力が加わります。
そのため、手足にたまった血液が心臓に押し戻されて、血液やリンパの流れを改善します。
浮力作用
水中では浮力によって、身体を支えるために緊張していた関節や筋肉が緩み、リラックス効果が期待できます。
お湯の温度による自律神経の働き
▶︎38度前後…副交感神経が優位になり、気分が落ち着き、筋肉が緩む
▶︎42度前後…交感神経が優位になり、身体が目覚める(朝など、眠気を覚ましたい時に短時間入るには良い)
夏におすすめの入浴法
🛀🏻入浴前にコップ1杯の水分補給をする。
🛀🏻寝る90〜120分前に入浴する。(寝つきが良くなる)
🛀🏻37〜39度くらいのぬるめのお湯に、20分程度ゆっくりつかる。(額が汗ばむ程度)
🛀🏻全身浴・半身浴は体調に合わせて。
🛀🏻入浴後も水分補給を忘れずに。(常温が良い)
入浴剤を活用しましょう
お風呂上がりには、冷房の効いた部屋で冷たい飲み物を飲みたくなりますが、せっかく温まった身体を急激に冷やすのは良くありません。
入浴後に身体を冷やさないと、せっかく汗を流したのにまた汗が出そうで嫌だなと思う方には、メントールやハッカなどが配合されたクール系の入浴剤がおすすめです。
実際には肌の温度は変わりませんが、ひんやりとした爽快感があり、湯上がり後のほてり感を軽減してくれます。
また、炭酸ガスが配合されたタイプの入浴剤は、炭酸ガスが温浴効果を高めて、ぬるめのお湯でも身体をを芯まで温めてくれます。
皮膚トラブルがあるときの注意点
⚠日焼け
赤みやヒリヒリ感があるときは入浴は避け、低温・低圧のシャワーで、身体は手のひらで優しく洗う。
⚠虫刺されがあるとき
低温・短時間の入浴で済ませる。
⚠あせもがあるとき
汗や汚れはこまめに洗い流す。
入浴の効果を求めて長時間湯船につかると、逆に疲労感が増したり、熱中症のリスクが上がるので、無理のない入浴をしてくださいね。
まずは週に一度からでも、湯船につかって夏の疲れや冷えの解消をしてみませんか?