シリーズ 薬に頼りすぎない生活を目指して

第1回 令和時代に栄養失調?

まずは、下の質問に答えてみてください。

🔲お昼はおにぎりや麺類だけで済ませることが多い

🔲お菓子や菓子パンを食事代わりにすることがある

🔲ストレスや疲れの解消にスイーツは欠かせない

🔲水分補給には水やお茶よりもジュースを飲むことが多い

🔲揚げ物をよく食べる

🔲お腹が空くとイライラ、そわそわしてしまう

🔲忙しくて食事を抜くことがある

🔲ダイエット中なので肉や魚、卵などはあまり食べないようにしている

🔲毎日晩酌している

🔲生野菜サラダを食べることが多く、加熱した野菜はあまり食べない

🔲レトルト食品や冷凍食品、お惣菜をよく利用する

いかがでしたか?いくつか当てはまる項目がありましたか?

実は、この質問に一つでも当てはまると「新型栄養失調」の予備軍なんですって。

何個も当てはまったあなたは、すでに「新型栄養失調」に陥ってるかも。ちなみに僕は2個当てはまりました・・・💦。

新型栄養失調とは?

栄養失調になる原因は様々です。

世界では、食料不足のために満足に食べることのできない人々もまだまだ多く存在します。ですが、”新型”栄養失調は、食料は十分あり、きちんと摂取カロリーは足りているにも関わらず、ある種の栄養素が不足し、心身の調子を崩す状態です。

その多くは、まずは高齢者です。

高齢者の中には、麺類やお茶漬けなどさっぱりしたものだけで食事を済ませたり、歯を失ったことで硬いものを避けるようになり、栄養が不足してしまう事があります。

また、高齢で単身の場合は調理をしなくなったり、足腰の不具合など、体調が原因で買い物に行けず、満足に食べ物を調達できないことも理由の一つです。

別の理由で栄養が不足してしまう場合があります。

例えば、自己流の無理な食事制限ダイエット。それにファストフード中心の食事や好き嫌いのために同じものばかりを食べ続けることによる栄養の偏りです。

これらは10代・20代の若い世代だけでなく、小さな子どもや中年世代の人にも見られる傾向だそうです。

これが、摂取カロリーは足りているのに、タンパク質やビタミン、ミネラルといった特定の栄養素が不足する、新型栄養失調なんですね。

新型栄養失調への対策

厚生省(現厚生労働省)が1985年に策定した「健康づくりのための食生活指針」で「1日30品目」を食べることが目標とされましたが、2000年には「30品目」の表現は削られています。

その理由は、「30品目の数字を意識するあまり、食べ過ぎてしまいかねないので、数値表示をしなかった」とされています。

現在では「主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを」としたうえで「多様な食品を組み合わせましょう」「調理方法が偏らないようにしましょう」「手作りと外食や加工食品、調理食品を上手に組み合わせましょう」と記されています。

ざっくり言うと、色んな食材を色んな調理方法で調理して、きちんと三食食べましょうということでしょうか。

僕たちはなぜ食べるのか?

今更ですが、僕たちはなぜ食事を摂るのでしょう?

おなかが空くから?美味しいから?それだけではありませんよね。

僕たちは食物から「エネルギー」をもらっています。走ったり、跳んだり、歌ったり、もちろん寝るときにも……つまり、どんなときにもエネルギーが必要となり、必要なエネルギーのすべては食べることによってまかなわれています。また、僕たちの身体を作っている筋肉や臓器、骨などの組織、それらも食物に含まれる栄養素が元となっています。

言うまでもなく、食事を摂り、エネルギー源や身体を作ってくれる成分となる栄養素を摂取することは、僕たちが生きていく上で不可欠なことです。

そして、その栄養素について正しく知ることが、薬に頼り過ぎない生活を送るための一番の近道になりそうです。

近号「あなたに必要な栄養素とは?」に続く・・・

くるみ便りより


竹村 勝樹

くるみ薬局の薬剤師。昭和49年7月18日生まれ。蟹座のA型。奈良県出身ですが、今は山口県光市で妻と子供3人と猫2匹に囲まれながら暮らしています。趣味は読書と読書で得た知識をもとにアイデアを考えること。薬局らしくない薬局をモットーにこれからも地域の皆様に愛される薬局を目指して頑張ります。