もしかすると
あなたもプラシーボ効果(プラセボ効果)
という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
これは、薬効成分を含まないプラセボ(偽薬)を
薬だと偽って投与されると、
患者さんの病状が良好に向かってしまうような
治療効果のことを言います。
特に痛み止めでは、
その効果が現れやすいと言われていて、
「これを飲んだら効く」
と思いながら飲むことで
本当によく効くということが
実際に起こります。
ただ、痛みなら暗示効果で
偽の薬を飲んで治まるというのも
理解できなくもないですが、
中には血液の検査値まで
改善することがあるというのは、不思議ですよね。
僕もたまにノンアルコールビールを飲むと、
何故かほろ酔い気分になることがあります。
ノンアルコールビールの
アルコール度数は0.00%。
酔うはずはないんですけどね。
プラシーボには双子の兄弟がいる?
実は、プラシーボ効果には、
双子の兄弟のような存在がいます。
それが、ノシーボ効果(ノセボ効果)です。
プラシーボ効果とは真逆の効果で、
何の効能もない偽薬を飲むことで、
有害な副作用が出てしまうという悪い効果のことです。
賞味期限切れの食品を食べても
異常がなかったのに、
その事実を知った瞬間から
気分が悪くなり出すのも、
ノシーボ効果の一例かもしれません。
ただ、このノシーボ効果、
実は結構厄介です。
せっかく病気を治すにも
「この薬は効かない」とか
「この薬を飲むと副作用が出る」と
思い込んだままで飲んでしまうと
本当に効果が出なかったり、
有害な副作用が出てしまうことがあります。
また、本当は全く病気でない人が
思い込みによって
本当に病気になってしまう可能性も否定できません。
実際に食品添加物の発がん性を恐れるあまり、
不安に陥り、
実際に癌になってしまった
という実例もあります。
「病は気から」の真実は、
ノシーボ効果にあるのかもしれません。
くるみ便りのウラより