知っておきたい卵の話
4月のイベント、イースターをご存知ですか?
イースターとは、イエス・キリストの復活を祝う祭りで、キリスト教ではクリスマスと並ぶ重要な行事です。
2023年は4月9日がイースターです。
日本ではテーマパークなどでイースターイベントが開催されますが、そのシンボルと言えば、カラフルな卵のイースターエッグ。
新しい命が生まれてくる卵は、生命や復活の象徴なのだそうです。
イースターにちなんで、今月は卵についてのお話です。
卵の栄養素
エネルギー量 | 76㎉ |
タンパク質 | 6.2g |
脂質 | 5.2g |
炭水化物 | 0.2g |
タンパク質
筋肉や骨、内臓、髪など、体を作るために欠かせない栄養素。
代謝を上げて痩せやすい体を作るダイエット効果や、疲労回復効果も期待できます。
卵のタンパク質は、必須アミノ酸(体内で合成できないので、食品からの摂取が必要)をバランス良く含んでいます。
脂質
体のエネルギー源になる栄養素。卵黄には必須脂肪酸のリノール酸や、リン脂質の一種のレシチンが含まれていて、血中コレステロールを上げにくくしたり、高血圧症の予防効果が期待されています。
その他には、脂質やタンパク質の代謝を支えるビタミンB群、骨や歯を丈夫にするビタミンD、抗酸化作用で免疫力を高めるビタミンAやビタミンE、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムなどの栄養素も含んでいます。
卵に足りない栄養素
「完全栄養食品」と呼ばれる卵ですが、実はビタミンCと食物繊維は含まれていません。そのため、ビタミンCと食物繊維を含む食材と一緒に食べることで、栄養バランスが良くなります。
ビタミンCと食物繊維が多い、緑黄色野菜と卵を組み合わせたサラダやスープがおすすめです。
コレステロールが上がる?
以前は「1日1個まで」と言われていた卵の推奨摂取量ですが、現在は「何個まで」という基準はありません。
これは、食事から摂取するコレステロール量が、血液中のコレステロール量に必ずしも影響を与えるわけではないことが分かったからです。
ただし、食べ過ぎには注意してくださいね。
調理法による栄養価の違い
生卵もゆで卵も栄養価に大きな違いはありません。違いがあるのは栄養の吸収率です。
▶生卵…熱に弱いビタミンB群を効率よく摂取できる。
▶半熟卵・温泉卵…消化が良く、タンパク質の吸収率が高い。
▶目玉焼き・たまご焼き…脂溶性のビタミン類が多く含まれているため、油を使う調理法で吸収率アップ!
▶ゆで卵…ビオチンという、髪や皮膚の健康に欠かせない成分を、生卵より効果的に摂取できる。また、消化に時間がかかるので腹持ちが良く、ダイエット中にいいかもしれません。
殻の色で栄養が違う?
卵には赤玉や白玉などがありますが、これは親鶏の種類によるもので、卵の栄養価に違いはありません。
また、卵黄の色の違いによる栄養の差もありません。
カラザは食べてもいいの?
卵黄を中央に固定し、衝撃から守る役割のカラザ。
カラザには、免疫力を高める効果があるシアル酸や、ビタミン、ミネラルも含まれています。取り除かずにぜひ一緒に食べてくださいね。
値上がりで話題になっている卵ですが、卵の栄養を他の食材で摂取するには、実はもっと費用がかかるかも?
様々な調理法で、日々の食事にバランス良く取り入れてくださいね。