生まれた月によって、
なりやすい病気やなりにくい病気があるって知ってましたか?

これは、アメリカのコロンビア大学の研究チームによって
報告されたものなんですが、
信頼度は高いみたいです。

誕生月となりやすい病気の傾向を簡単にまとめると・・・

【誕生月別なりやすい病気】

1月・・・高血圧、心筋症
2月・・・肺がん、喉の異物感
3月・・・心房細動、うっ血性心不全、前立腺がん
4月・・・狭心症、血管合併症、心筋虚血症
5月・・・特になし(最も病気になりにくい!)
6月・・・心筋梗塞前症候群、喘息
7月・・・特になし(2番めに病気のリスクが低い!)
8月・・・結膜炎
9月・・・嘔吐、喘息、中耳炎、適応障害、嘔吐しやすい
10月・・・急性上気道炎(風邪)、虫刺され、性病、月経痛、胃の機能障害、近視
(最も病気になりやすい!!!)
11月・・・ウイルス性感染症、急性細気管支炎、下痢
12月・・・打撲傷・アザが残りやすい

生まれた時期の日照時間や環境の影響?

なりやすい病気が一番多いのが10月生まれですが、
実はなりにくい病気が多いのも10月生まれの特徴で、
心血管や高血圧のリスクは低いそうです。

そして、一番病気になりにくいのが
5月生まれで風邪さえもひきにくいとの結果が出ています。
(絶対病気にならないと言うわけではないので悪しからず…)

では、なぜ誕生月によって病気になりやすいリスクが違うのでしょうか?

専門家の分析によると

  1. 妊婦の健康状態が季節によって変わること
  2. 赤ちゃんの時に体内に入るアレルゲン量の季節差

などが原因と考えられているようです。

例えば心疾患については、
母親の妊娠期間中の日照時間不足。

太陽の光を浴びないと
人間はビタミンD不足になります。

胎内にいるときに母体にビタミンDが欠けていると、
血液中の鉄分濃度が低くなり、
胎児に栄養が行き渡りません。

ですので、3月・4月生まれの人は、
日照時間が短い季節に母親のお腹の中にいたことで、
心臓や心血管系の病気にかかりやすい体になったと考えられるのだそうです。

また、アレルゲン量との関係が高いのは
「ぜんそく」です。

最もリスクが高い9月生まれを中心に、
7月~10月生まれにぜんそく患者が集中する傾向があり、
ダニの繁殖期が発病と関わっているのではないかと考えられています。

とても興味深いですが、
もちろん必ずしも全ての方に当てはまるわけではありません。

また、日本とアメリカの風土によって結果は異なるかもしれません。

ただ、傾向を知っておくことで、
体調管理の参考になりそうです。

そしてこれで分かったのは、
太陽の光をたくさん浴びることは、
いろんな病気を防ぐためにとても大切なことということですね。

くるみ便りのウラより

カテゴリー: BookMagazine

竹村 勝樹

くるみ薬局の薬剤師。蟹座のA型。奈良県出身ですが、今は山口県光市で妻と子供3人と猫2匹に囲まれながら暮らしています。趣味は読書と読書で得た知識をもとにアイデアを考えること。薬局らしくない薬局をモットーにこれからも地域の皆様に愛される薬局を目指して頑張ります。