「もう優しくしなくていいよ、
どうせ忘れちゃうんだから・・・」

 

これは、有名な韓国映画
「私の頭の中の消しゴム」
の中に出てくる主人公のセリフです。

 

この映画の主人公は若年性認知症。

 

大切な人との思い出や
家族との記憶などが消えていく
脳の病気です。

 

これを書いている僕は44歳。

 

もし僕が認知症になったら
薬剤師として働くことは難しいでしょう。

 

あなたも他人事とは考えず、
ちょっと僕に時間をください。

 

この病気のことをよく知ることで
あなたの大事な家族を守れるかもしれませんから。

 

「若年性認知症」は、
その名の通り、
若い人(18歳から64歳)に発症する認知症です。

 

どちらかというと
男性の方がなりやすく、
10万人当たり男性で57人。
女性で36人くらいの有病率です。

 

原因は様々ですが、
脳梗塞や脳出血などの
後遺症による認知症を除けば、
最も問題になるのが、
アルツハイマー型認知症です。

 

これは、脳内の神経細胞がどんどん壊れ、
脳が徐々に萎縮し、
知能やからだ全体の機能が落ちていく病気で、
根本的な原因はよくわかっていません。

 

さらに若い人が発症すると
高齢者よりも進行が早いことが特徴で、
とにかく早期発見、早期治療が
何よりも優先されます。

 

ただそのためには、
本人が気をつけるだけでなく、
ご家族との普段からの
コミュニケーションもとても大事です。

 

若年性認知症を発症した場合、
本人はそれに気がつきにくいし、
なかなか認めたくありません。

 

ある調査では、
異変に気付いてから医療機関を受診するまで
3〜4年たって初めて受診する方も
結構いらっしゃるようですが、
それでは認知症がどんどん進行してしまいます。

 

 

若年性認知症の前兆はコレ↓↓

 

 

若年性認知症は
誰にでも起こる可能性がある病気です。

 

そして、根本的な治療は今の所ありません。

 

ですので、できるだけ早く
その前兆に気づくことが大事です。

 

その中でも今回は、
家庭での気づきの症状を紹介します。

  • ボーっとしている時間が増え、話しかけても返事をしない
  • よく知っているはずの人を「あの人誰だっけ」と言う
  • 同じものを何回も買ってくる
  • ゴミ出しのルールが守れなくなる
  • 順番に割り込む
  • 車の運転(特にバックや車庫入れ)が危なくなったり、車に傷が増える
  • 道に迷う、地図を見てもたどり着けない
  • やり慣れたゲームのルールを忘れる
  • 日付や曜日が思い出せない
  • 距離感が分からず、柱や壁によく体をぶつける
  • 同じ話を何度も繰り返す
  • いつも何かを探している、すぐにものを無くす
  • 出かけるときに身なりに気を遣わなくなる
  • ずっとやっていた趣味や今まで好きだったスポーツチームに興味を失う
  • 親しい人にすぐにイライラする  など

 

僕にも何個か当てはまる気が
しなくもないですが、

 

こんなことがある程度の期間続いたり、
どんどんひどくなって
性格が変わったかもと感じるようなら、
躊躇せずに専門の医療機関を
受診するようにしてください。

 

ちなみにweb上でできる
認知症自己診断テストのサイト
見つけましたので
ぜひ挑戦してみてくださいね。

 

くるみ便りのウラより

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竹村 勝樹

くるみ薬局の薬剤師。昭和49年7月18日生まれ。蟹座のA型。奈良県出身ですが、今は山口県光市で妻と子供3人と猫2匹に囲まれながら暮らしています。趣味は読書と読書で得た知識をもとにアイデアを考えること。薬局らしくない薬局をモットーにこれからも地域の皆様に愛される薬局を目指して頑張ります。